ここまできたら、世界一になってほしいと思っていましたが、ここまで簡単でなかったけれど、移籍1年目にして、ワールドシリーズを制覇するとは、やはり大谷選手はすごいと思うばかりです。
制覇を決めた試合は、5点のビハインドからの逆転勝利、1回のヤンキースの攻撃を観た時は、不調だったジャッジがホームランを打ち、これはヤンキースが目覚めた、流れはヤンキースだなと思いました。ドジャースの本拠地のカルフォルニアで山本投手に期待しようとまで考えました。これはこれでまた山本投手の快投が見られるのも悪くないなんて考えていました。
ところが、あれよあれよと同点に追いつき、投手陣も踏ん張り、なんと逆転し、トライネンがピンチをしのぎ、最終回は、第3戦に先発したビューラー投手がきっちり抑えてワールドシリーズ制覇を決めました。
このワールドシリーズの大谷選手は、決して絶好調と言えませんでした。どちらかというと、不振ともいわれても仕方がない状態でした。しかし、大谷選手がインタビューでも口にしていましたが、『何よりも必要だと言ってもらえた。プレーしてほしいと言ってもらえたことが光栄だと思っているので、そこに対して感謝していますし、そういう気持ちが自分のなかで1年間頑張ってこられた要因かな』と。
確かに大谷選手が1番バッターで出てきたらいくら不振といえども、これまでの実績でヤンキースの投手もプレッシャーを感じるはずです。だからこそ、ロバーツ監督も1番で使い続けたのかもしれません。
また、こんな大事な場面で必要だと言ってもらえる信頼は、私たちの仕事でも形は違えど、大切だし、目指すところです。日頃の実績で必要といってもらえるように自分も頑張っていきたいと思いました。
ジャースへの大型補強で話題になり、他の選手の活躍もありましたが、ワールドチャンピオンにドジャースがなるために必要とされた移籍1年目で応えてしまった大谷選手の才能とこれまでの努力に驚くばかりです。